子どもが主体の保育展開
かわはらいづみ幼稚園はあそびの時間を大切にしています。それは子どもが夢中であそんでいる時こそ自主性を伸ばすチャンスと考えているからです。子ども主体の保育とは好きなことを好きなだけやればいいという意味ではなく、自分であそびをみつけ考え工夫しやり遂げるということです。本園はその自主性や主体性を伸ばすことに重きを置き保育を展開しています。
展開事例① 年少 6月 忍者ごっこ
紙芝居や絵本の読み聞かせにより忍者に興味を持った子どもたち。教師は忍者の手あそびやリズムあそびを準備して忍者への関心を高めました。
なりきりあそびを楽しむ姿から、よりダイナミックな動きも楽しんでほしいと願い、忍者の修業と題して運動あそびに挑戦しました。
翌週には新聞紙で剣や手裏剣を作ったり忍者の衣装を身につけることで、さらにごっこあそびが膨らんでいきました。
忍者ってかっこいい!
なってみたい!
忍者修業が始まりました
忍者なりきりあそびが続きます
展開事例② 年中 1学期 廃材あそび
給食のデザートカップや牛乳パックを洗って、園庭で見つけたきれいな石や草花を集めたりダンゴムシの飼育ケースに活用したりとあそびの中で使う様子がみられました。次第にそれらを切ったり貼ったり繋ぎ合わせたりして「何か作りたい」という気持ちが芽生えてきた為、保育室内に自由に使える制作コーナーを設置。
すると廃材を持ち寄り、乗り物や動物など自分がイメージするものを作るようになった子どもたち。
友達の作品に刺激を受け模倣したり、共同でつくり上げる楽しさを味わえるようになりました。
廃材を選ぶ様子
最初は作りたいものがなく
とりあえず切ってみたり
貼ってみたり・・・
廃材あそびの楽しさを知り、試行錯誤しながら作りたい物を形にできるようになりました
展開事例③ 年長 春~初夏にかけて 昆虫観察と飼育
園庭にあるキンカンやレモンの葉には毎年いろいろな幼虫が集まってきます。
「飼ってみたい」という男児の意見に当初はこわがっていた女児たちでしたが、朝の会で幼虫を観察するうちに「葉っぱをムシャムシャ食べてる姿が可愛い」「あれ?動かないけど寝てるのかな」と気にかけるようになりました。生き物を大切にしてほしいという教師の願いからみんなで成長の過程や特徴を調べたり、「蝶々クイズ」を掲示するなど環境を設定していきました。
そして7月、見事に脱皮した蝶々を園庭で放ち、空高く舞い上がる姿をみんなで見送りました。
園庭で見つけた幼虫に
興味津々な子どもたち
蝶々クイズ何問知っているかな?
楽しみながら蝶々について詳しくなっていきます
蝶々を見送ります。
育てた達成感と感動がいっぱいです
生活発表会を具体例として年齢に沿った保育展開
このように教師の適切な援助により
全てのあそびは全ての学びへと繋がっていくのです。